豊橋競輪場

まくる君の部屋

まくる君語録「まくる君だもの」


第一話 まくる君語録「まくる君だもの」
  第一章 まくる君 プロフィールを語る
  第二章 まくる君 競争を語る
  第三章 まくる君 恋愛を語る
  第四章 まくる君 恋愛を語る 続編
  第五章 まくる君 恋愛を語る 後編
  第六章 まくる君 ライバルを語る
  第七章 まくる君 出生の秘密を語る
  第八章 まくる君 憧れの父を語る
  第九章 まくる君 恐怖についてを語る
  第十章 まくる君 夢を語る
第ニ話 煩悩対談「菖蒲の部屋」
第三話 競輪酒場「郷愁劇場」
第四話 目隈蓮太郎「蓮太郎が行く」

第六章:まくる君 ライバルを語る

恋愛経験の未熟な僕の恋愛話は一向に実を結ばないので、あきらめて今回はライバルについて語ります。永遠のライバル、それはあの前髪男だ!

カケル君そう僕『まくる君』競輪競走でのライバルは言わずとしれた『カケル君』。本名を『矢鱈(やたら)カケル』といい脚質は僕と同じ自力先行型。競輪学校では同期なのですが年齢は『カケル君』のほうが4歳年上、大学に籍を置きながら自転車競技のアマチュア選手として活躍していた期間があるからです。競輪学校でも頭抜けた脚力を発揮した『カケル君』は、そのルックスや立ち居振舞いにおいても他選手と一線を画し注目を集めていました。

向うところ敵無しに見えた『カケル君』の徹底先行を打ち砕いたのが僕、『まくる君』なのです。『カケル君』に比べればこれといって優位な点の無い僕ですが、その「のほほん」とした性格を体現した走りは「きりりん」とした性格の『カケル君』には予測がつけにくく、ふと思い立った突っ張りや、成行きで出て行った捲りが成功し、『カケル君』が着外に沈むことがたびたびありました。それも『カケル君』の特進や連勝記録などがかかった競走に限ってめぐり合わせ、そのうち『カケル君』は僕を「永遠のライバル」として敵視するようになったのです。

さらに僕は『カケル君』との対戦を重ねるうちに、彼の弱点をつかみました。それは興奮すると言葉が旧仮名遣いなること。「まくる君、勝負しませう、君には負けなひよ」 なんて感じです。

「だれにでも 弱いところはあるのだなあ そう思うじぶんも ただのまくる君なのだなぁ」