豊橋競輪場

まくる君の部屋

まくる君語録「まくる君だもの」


第一話 まくる君語録「まくる君だもの」
  第一章 まくる君 プロフィールを語る
  第二章 まくる君 競争を語る
  第三章 まくる君 恋愛を語る
  第四章 まくる君 恋愛を語る 続編
  第五章 まくる君 恋愛を語る 後編
  第六章 まくる君 ライバルを語る
  第七章 まくる君 出生の秘密を語る
  第八章 まくる君 憧れの父を語る
  第九章 まくる君 恐怖についてを語る
  第十章 まくる君 夢を語る
第ニ話 煩悩対談「菖蒲の部屋」
第三話 競輪酒場「郷愁劇場」
第四話 目隈蓮太郎「蓮太郎が行く」

第七章:まくる君 出生の秘密を語る

こんにちは、『まくる君』です。以前にもお話したとおり、僕は生まれこそ昭和57年ですが、小学校に入学する頃には平成を迎えた現代っ子。なのになぜこんなに昭和の臭いがするのでしょうか。

昭和の景色とまくる君僕にはお父さんがいます。しかし事情は知りませんが僕が物心つく頃には、家族残して旅に出て、そのまま帰ってこないのだと聞いています。僕が競輪学校に入学を決めたとき、母が『おまえのとうさんも競輪選手だったんだよ、血は争えないねぇ」といいながら古いアルバムを持ち出してきました。そこには今では奇妙にも感じる半袖の見慣れない色ユニフォームを来た競輪選手が写っていました。顔はボケていてはっきりとは見えませんでしたが、その屈強な下半身が競輪選手であることを表わしていました。

僕は父が年男36歳の時の子だといいますから昭和21年生まれ、59歳になっている計算です。その父の若かりし頃の写真には昭和の町並みがとても印象的で、僕の競輪人生の原点がそこにあるような錯覚すら覚えました。競輪選手としてどれほどの戦績を残したのかわかりませんが、昭和の時代を駆け抜けた競輪選手たちのひとりとして、昭和の景色と共に記憶に深く刻まれています。意味も無くユニフォーム姿で昭和の風景の中でたたずむ『まくる君』の姿にはそんな深い意味がこめられていたのです。

「あと付けの言い訳 こんなんで良いわけ よくわからないけど いいの、まくる君だから」